映画領域 3年必修「映像表現3」の発表の様子です。
今年は、演劇的な作品が多いかな。
プロセスとしては、、、
1 映像を使ったパフォーマンスを作れ!5分以内!
2 2人1組 今年は男女ペアに。もちろんアミダクジで決める。
3 CS-LABを使ってクリエイションし、発表する。
4 機材は自分がコントロールできるものを用いる(大掛かりで手に負えないものはダメ)
映像の操作技術としては、ISADORAの講習会を行ったが、プログラミングとかに不慣れな場合、ISADORAの習得に時間がかかってしまうので、必ずしもISADORAを用いなくても良い。
昨年は、好きなもん同士チームになれ、という方式でやったところ、とんでもない作品が続出し、それはそれでおもしろかった。エネルギーを感じた。
ところが一方で、内輪受け、仲間受けになってしまってないか?という状況にも陥りがちであって、チーム内での「作品を構成していく」という議論が薄かったかもしれぬ。そこで、今年は、男女ペア。くじで決める、という方式で挑んでいる。まあ、どっちがいいかは分からん。どっちでもいい気がする。教育目的として「構成力」「ロジカルな思考」というプロセスに重きを置くとすれば、今年の方が、「構成」というものが見られる。
授業の目的としては、、、
映画を学ぶ学生にパフォーマンスについて教える、ということなわけですけども、劇映画の中では役者が役を演じるわけで、監督はその役者に現場であーしろこーしろと演出する。その作業というのは、演劇的なライブな現場と同類であって、その場で起こることをコントロールしないといけない。映像の時代になって、編集技術がどどーんとあがって、まあ、編集でなんとかするかな、という効率重視のビジネスモデルに変容し、現場で作品を完成させていく感覚が希薄な印象も受ける。映画も舞台も、ディレクターは集団をコントロールしなくてはいけないし、その場で判断しないといけないし、徹底的に迷わないといけない。現場の仲間がポカーンとしたとしても、ディレクターはその場で解決するまで粘らないといかん。舞台芸術は、その場で巻き起こることを受け入れて行く必要があるから、その臨場感はライブ感のある映画(だとしたら)に必要なことだろう。小学校の学芸会以来、舞台なんぞやった記憶が無い、という映画領域の学生たちを、必修だ、授業だ、教育だ、単位だ、と大人の事情の振りをし、まんまと騙し、パフォーマンスを作らせるのであった。そういう授業。
というわけで、こうなりました。